人との支え合いの中で生きているという実感を受けやすいのも介護の仕事の特徴です。介護施設で働いていると様々な人との出会いがあり、自然に人脈が広がっていくことにやりがいを感じます。施設を訪れるのは高齢者だけではなく、家族が付き添っていることが多いのが一般的です。介護の内容についての説明やケアプランの提案のときには、家族とコミュニケーションを取る機会も多く、自然に互いを認識するようになります。街中でふと遭遇しても挨拶を交わすようになり、親交が深まっていくことも少なくありません。
通所の場合には、高齢者の家族のみとつながりができるだけという場合も多いですが、入所した場合にはしばしば友人も施設を訪れます。一緒にレクリエーションを楽しむ場合も多く、自然に交流も深まるでしょう。また、介護施設では高齢者の活動を促すために地域活動へ参加することもよくあります。ボランティア活動などに参加すると、地域団体や地域住民とのコミュニケーションの機会も多く、自然に地域全体へと人脈が広がっていきます。
長く仕事に従事しているほど地域へのネットワークが広がっていき、地域と一体化しているような実感を受けるようになるでしょう。地域社会に貢献しているという意識が芽生え、それがやりがいを高めることにつながって介護の仕事を続けていきたいと考える原動力になります。人脈が充実していくことは、交流を大切にする性質がある介護の仕事を通して得られるメリットといえるのではないでしょうか。